依然として金融不安が嵐のように金融市場を襲っているわけですが、
こうした状況下で不動産ファンドへの投資は低迷しています。
もっとも、不動産ファンドに限らず、株式市場も26年前の規模にまで
大きく低迷しています。来年以降さらに厳しい状況が予想されている
だけに大きく投資するのは控えるべきです。
ニューシティ・レジデンス投資法人が破綻しているだけに、今後も同
じような理由で金融機関からリファイナンスを拒絶されたために破綻
に追い込まれるケースが増えるかもしれません。
ちなみにニューシティ・レジデンス投資法人の場合は前期まで増収
増益できていたわけですが、物件の取得に焦りすぎたことが原因と
なり、金融機関の融資引き締めに対処できなかったもようです。
不動産の場合は、価格のボラティリティに関しては賃料のボラティリ
ティと比較すると決して小さくありません。
ですので、万が一不動産価格が大きく低迷している時には保有する
のも一つの手段ですが、実際に、リファイナンスを迫られている状況
下ではそういったこともできません。
保有している物件を売却して返済することを余儀なくされ、最終的に
はキャピタルロスになってしまうわけです。
今後もこうしたリスクが解消される可能性は低いと思います。来年以
降さらに物件の価値は下がる可能性があります。
なので、不動産ファンドへの投資も無謀なように思われるかもしれま
せんが、不動産ファンドの場合は小額投資が可能です。
少しずつ大きく下落した場面で拾えば、2010年以降に市場全体が
回復に向かいだした時には大きな資産となるかもしれません。
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