過去に不動産開発に証券化が利用された事例はございますが、アメリカのように本格的
な証券化が一般化されるまでには、やはりそれ相当の時間がかかると思います。
そして、すでにテナントが入居していて賃料収入がある既存物件を証券化する場合は、
商品化された不動産ファンド(REIT、不動産投資信託)を市場に流通します。
ですので、上述したことによって、すぐに投資家に対して配当金や金利を分配することも
できます。しかし、開発から行った場合には、実際にテナントが入居して実際に稼働する
までには非常に長い時間がかかってしまいます。
また、期間がさらに延びたり、経済状況の変化により計画した賃料などを変更せざる
得ない状況に追い込まれるリスクもございます。
不動産開発では企画、設計あるいはそれに前後して土地の取得、そして建設とさまざま
な業務が長期にわたって積み重ねられることになるわけです。
上述したことから、お分かりいただけますように、不動産ファンドを開発する投資法人のみ
ならず、証券化された不動産ファンドに投資する投資家にとっても難しい選択を迫られます。
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