米国の住宅販売市場が大きく落ち込んでいるため、それに連動
するかのように金融機関の損失が膨らんでいます。
このため、米国の大手金融機関を窓口に米国の不動産関連の
債券へ投資している国内の金融機関も痛手を被っています。
ですので、必然的に不動産投資に対する融資が規制されること
になるので、
土地や
物件そのものを投資する価値があるのか、
またはないのかといった具合に分別する傾向が強まります。
例えば東京と地方、都心と郊外の二極化です。また、米国のよう
に、景気の波動に合わせて不動産が変動するようになるでしょう。
こうしたことを受けて、今後は、価格が変動する分だけ、右肩上
がりの時代に比べてリスクが高まります。
その結果、不動産ビジネスは、かってのローリスク・ハイリターン
のドリームビジネスから、ハイリスク・ハイリターンのリスキービジ
ネスに変わりつつあるように見受けられます。
不動産は、もっていれば黙っていても資産価値があがる特殊財
から、上述したような時代の変化に対応すべく、資産価値が下が
る不利もあり得る普通財になってしまったのです。
ディベロッパーは、地価上昇というリスクを抑えるものがなくなり、
大規模なプロジェクトへの取り組みも非常に難しくなりました。
多数の投資家に出資を仰ぎ、リスクとリターン分散を図りながら、
事業を行わなくてはならなくなったのです。
不動産ファンドが注目されていた時は、証券化事業をどのように
不動産事業に応用するかがディベロッパーの課題とされてます。
上述したことから不動産ファンドは今後、不動産市場を牽引する
役割を果たす存在になると思います。
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