不動産ファンドでは一般的に
投資する証券は大きく、エクイティ(株式型)とデット(社債型)の
2種類に分類することができます。ちなみに、エクイティとはキャノンやトヨタのような東証一部
に上場している企業の株式がその典型とされています。
一方、デットですが、企業が銀行などの金融機関から融資を受けるかわりに、直接市場から
資金を集める方法です。基本的に元本は株式とは異なります。
融資と同様、毎期一定の金利と、償還時には元本の支払いが約束されています。社債の格付
けは、元利支払いの確実度を格付会社が指標化したものです。
エクイティという言葉は本来、均衡とか持分権という意味です。また、エクイティは一定の利払
いが約束されていませんが、場合によっては大きな利払いを受けながら、キャピタルゲインも
受けることができるのがエクイティの大きな特徴です。
一方デットは端的に借金のことで融資、社債などを意味します。不動産を購入する場合、必要
な資金はこのエクイティとデットによって調達することになります。
そして、バランスシートでは不動産の総資産価値はデット(負債部分)とエクイティ(資本部分)
から構成されることになります。また、法的にはデットの部分の元利金が優先的に返済を受け、
残余価値がある場合にエクイティの持分が確保されます。
一般的に、デット部分に投資をするということは、安定した元利金を確保するタイプの投資家
に向いており、また、エクイティに投資することはハイリスク、ハイリターン志向ともいえます。
今後、証券化あるいは不動産投資信託が健全に成長を遂げるには、デット、エクイティともに
バランスよく投資されるように、幅広い投資家層が育成される必要があるといえます。
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