不動産市場がかつてないほど速いスピードで推移しています。
不動産投資の場合、基本的に流動性が低いため一年程度で市場
全体の動きが大きく変わるといったことは無いに等しい状態であっ
たにもかかわらず、ここ一年で大きく変化しています。
昨年の夏くらいまでは、金融機関の多くが不動産投資に積極的な
姿勢を示していましたが、サブプライム問題が浮上したことにより
大きく態度を変えてきています。
融資が極端に制限されたことにより、不動産業者の多くが資金難
に陥り慌てて物件を売ることになったのです。
そして、たった数ヶ月こうした動きが遅れたため、破綻に追い込ま
れる企業が後を絶ちません。
泣くに泣けないのがマンション販売業者で、地価の上昇と需要拡
大を見込んで供給を絞り込み意図的にマンション価格を上昇させ
たのですが、これが裏目に出ることになりました。
たった数ヶ月でバーゲンセールのような状況に追い込まれている
ので、期待した利益が得られるどころではありません。
実際に、不動産業者の多くが似たりよったりの状況にあるわけで
すが、供給過多の状況の中では魅力的な不動産ファンドの誕生
は期待できませんので、投資全般を見送るべきだと思います。
バブル崩壊の混乱を乗り切ったプロ中のプロの不動産関係者で
すら予測できないことを情報が少ない我々一般投資家が予想で
きるわけもないので、しばらくは様子見に徹するべきです。
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