新聞などのメディアにて「 本社ビルの証券化」という記事が目に入ることが、ここ数年で一般
化しつつあります。実際には、不動産の証券化には2つの仕組みがございます。
1つは REITに代表される証券化商品で、資産運用型と呼ばれる不動産の証券化が利用され
ます。もう1つは資産流動型と呼ばれるタイプのものです。これら2つの違いを簡単にいえば、
資産運用型は、はじめにお金ありきという発想から生まれた商品となっています。
一方の 資産流動型は、初めに資産ありき、という発想から生まれた証券化商品で、それぞれ
特徴が異なります。そして、REITに代表される資産運用型は、まず、投資家から株式などを
発行して資金を集めます。こうした資金を元手に 不動産を購入することで運用していきます。
つまり、最初に 資金を集め、それで優良な不動産購入し、時にはポートフォリオを入れ替え
ることで集めた、お金をいかに効率よく運用していくかがポイントになっております。
一方のビルの 証券化などの資産流動型は、証券化したい特定の不動産がまずあって、それ
を売りやすくするために証券化という手段を使うというものです。
いずれも不動産の証券化商品です。また、実際には仕組みや性質など異なる部分も少なく
ありません。世間では、先にビルの証券化が話題になり、その後REITが登場したことにより
両者混同されて伝えられている面がございます。
『タグ』 REIT 不動産 証券化
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