不動産ファンドの投資の魅力の一つにファンドから支給される分配金があげられます。
基本的に不動産ファンドの分配金は株式の配当よりも高いとされています。
しかし、不動産ファンドを購入したからといって必ず毎回一定額を支給されるというわけ
ではないのです。株式の配当と同様に
ファンドの業績が悪化してしまうと、支給される
額は当然のことながら減ることとなります。
ですので、今回は不動産ファンドの運営が悪化する要因について誠に簡単ではござい
ますが、解説させていただきたいと思います。
不動産ファンドが運営するマンションや、オフィスビルの空室が増えると収入はその分
減ることになりますので、
収益面では大きく悪化します。
そして、現状を改善しようとして入居者確保のために無理に賃料を下げてしまうとさらに
収益は悪化します。もし、空室が全て埋まるのであれば問題ないのかもしれませんが、
入居者が埋まらない状況が改善されない可能性もあります。
そうなると、物件を維持することすら難しい状況に追い込まれる可能性が高まり、ここで
大きな問題に直面します。基本的にファンドが所有している物件は、投資家から集めた
資金だけで
不動産を購入したわけではないからです。
不動産物件の多くが最低でも数億円単位のため、銀行融資を受けている場合がほとん
どです。状況が改善されないと必然的に資金難に陥ることになります。
実際に、ここ最近ではこうしたケースが増えています。リート市場に上場している
リート
銘柄ですら破綻に追い込まれる実態が現実に起こってます。ですので、ファンドの運営
状況をしっかりと把握して運用する必要があります。
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