不動産ファンドを中心に不動産投資の基本を分かりやすく解説した資産運用に関する入門サイトです。
これまでの実物不動産投資は、ノンリコースローンなどを活用したリスクを限定させる手段
を持ち合わせていないため、莫大な損失を抱え込むリスクと常に隣り合わせでした。
一方、私募ファンドやREITのような不動産ファンドの場合は、投資家が被る可能性がある
最大損失額は投資額に限定されています。投資した以上の損失はありません。
そうしたうえで、それとは別に投資ビークルが主体となって複数の金融機関から借り入れ
を行うことによって、レバレッジをかけることができるわけです。
そして、投資家に対して高いリターンを提供していくわけです。一方、実物不動産の場合、
投資家は金融機関からの借入金全額に対しての返済義務を負っています。
つまり、金融機関からの借入金を含めた金額が投資額に含まれていますので、不動産
ファンドのようにノンリコースローンを利用してレバレッジをかけて運用する場合と比較
して、資金効率の面では不動産ファンドの方がはるかに高いです。
また、実物不動産投資は分散投資効果の面でも不動産ファンドよりも落ちます。1棟丸
ごと投資するのであれば当然のことながら分散投資効果は期待できません。
こういった点でも私募ファンドやREITのような不動産ファンドの方が優れていますので、
今後は実物不動産投資から不動産ファンドへシフトする動きが広がると思います。