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トランシェの仕組と特徴について - 不動産ファンドが分かる不動産ファンド投資入門





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トランシェの仕組と特徴について



トランシェとは、例えば企業が資金調達のために債券を発行すとき、
同じ条件で全額発行するのが一般的とされています。


しかし、中には条件を変えて分割発行する場合があります。


このとき優先社債、劣後社債あるいは中間のメザニン社債といった
ものに分割されたものが トランシェです。



簡単にいいますと、一つのかたまりである社債を、分割したり、ハイ
リスク・ハイリターン、ミドルリスク・ミドルリターンといった形で投資
家のニーズに合わせて設定することをさします。



そして、不動産の証券化におきましては、まず株部分:エクイティ、
社債部分:デットに大きく分れます。



また、通常の株式会社と同じように社債や融資の弁済が優先的に
行われ、このあとに株式の配当がなされます。



また、社債の中にも優先順序をつくることができ、上述した、優先
社債、メザニン社債、劣後社債などの呼び方をします。



つまり対象資産全体を、リスクは相対的に低いのですが優先して
元本・金利の支払い後、元本・金利の支払いを受ける劣後部分に
人為的に分けることがトランシェに分けるということです。


そして、その構造を優先劣後構造といいます。エクイティ部分はオリ
ジネーターが保有するのが一般的ですが、特定目的会社の場合は、
オフバランス基準に気をつけてる必要がございます。


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